議案第12号 平成28年度南但広域行政事務組合一般会計予算について
私は、議案第12号に賛成の立場から討論します。
本議案は、歳入歳出それぞれ1,913,000千円として、歳入歳出予算と第1表、地方債と第2表、一時借入金、歳出予算の流用を定めようとするものであります。
具体的な説明は当局からございましたから私からは説明を致しませんが、養父市・朝来市の一部事務組合として、広域消防事務と広域ごみ処理事務、スポーツセンター管理事務を行うための予算案となっております。
特に消防事務は、養父市・朝来市の市民の生命と財産を守るための予算であり、ごみ処理事務は、両市の生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るための予算であります。
つまり、憲法が国民に保障する生存権と財産権の要請を実現するために、必要な予算であると同時に、廃棄物の処理及び清掃に関する法律では一般廃棄物の処理に関し同法第六条の二において、「市町村は、一般廃棄物処理計画に従って、その区域内における一般廃棄物を生活環境の保全上支障が生じないうちに収集し、これを運搬し、及び処分しなければならない。」とされ、一般廃棄物処理施設の設置及び管理並びに一般廃棄物の中間処理につきましては、南但広域行政事務組合規約において共同処理する事務とされており、廃掃法上も必要とされている予算であります。
また、南但広域行政事務組合の一般会計予算の内容は、政策的な予算というより、義務的な予算が主な内容となっているのが特徴でもございます。
政策的な要素もない訳ではない訳でございますが、反対討論で反対理由とされておられる高効率原燃料回収施設運転管理業務委託料161,200千円につきましては、第124回南但広域行政事務組合議会の議案第22号「平成27年度南但広域行政事務組合一般会計補正予算(第1号)」において、第2表・債務負担行為として提案された結果、可決をしておりますので、平成28年度から平成32年度の5年間で限度額806,000千円、割戻しますと1年間161,200千円を義務費として計上しなければなりません。つまり、これを否定することは民主的なプロセスを経て議決された民主的な結果を否定することになりますので、ひいては日本国の国民主権と民主主義を否定することに他なりません。
以上、養父市・朝来市の市民の生命と財産を守るために、また生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るために、またスポーツセンターを管理していくために、本予算案は両市の市民から必要とされており、予算の内容は義務的な予算が主である点や債務負担行為による義務費の計上も考慮し、私は議案第12号に賛成を致します。
議案第13号 平成28年度南但広域行政事務組合電算事業特別会計予算について
本議案は、歳入歳出それぞれ221,000千円として、歳入歳出予算及び一時借入金を定めようとするものであります。
本予算案は、南但広域行政事務組合規約の第3条6号により共同処理する事務とされている事により、提案をされているものであります。
本特別会計の内容は、様々な法律の要請によるものや両市の政策判断により要請されるものであり、本会計が政策的な判断をする余地は全くございません。また、南但広域行政事務組合自身も政策判断をする余地はございません。
ですから、反対討論で指摘をされた国保システムの改修によって市民負担が増加するといった指摘は全くの的外れでございます。国民健康保険の財政運営責任の都道府県への移行は、「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律について」が可決された結果であり、両市の政策判断を超越したものであり、当然のごとく南但広域行政事務組合議会が政策判断を有する余地のないものでございます。
以上、義務的経費が予算案の全てであることを理由に、私は議案第13号に賛成致します。
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第126回南但広域行政事務組合議会定例会 本会議討論
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