議長のお許しがありましたので私、吉田俊平の一般質問をさせて頂きます。
今回の一般質問は、「地域医療について」、「学校の荒れ対策について」、「補助金等検討委員会について」、「観光協会の統合について」、「コンビニ交付について」、「地熱発電について」の6点であります。質問事項が沢山ありますので要点を分かりやすくご答弁頂きたいと思います。
1 先ず初めに、「地域医療について」を伺います。これからの朝来市の地域医療を考える上で非常に重要な拠点となるのが予定をされています(仮称)朝来医療センターであります。(仮称)朝来医療センターは平成28年度に開院予定で、当初の病床数は150床であります。これまでの経過でありますが、市内の医療環境を向上させてほしいといった市民の声や声なき声を受け、朝来市に設置された梁瀬・和田山医療センター連携検討会議の議論の中で「両医療センターの医療資源の効率的な活用や連携或いは一体的運用の究極の姿として、両医療センターの統合がある。」と市内に二つある公立医療センターの統合という方向性が示された結果であり、また病院経営を行う豊岡病院組合でも合意形成がなされた結果であると理解をしています。この病院建設は朝来市民の悲願と言っても過言ではありません。その一方で、「(仮称)朝来医療センター基本構想・基本計画(素案)への意見(パブリックコメント)」を見てみますと、経営面での不安や将来の市民負担への危惧、両病院の存続を求める声があり、統合・新病院建設に反対の意見がある事も承知を致しております。
そのような中で私は朝来市には新病院が必要であると考えております。その理由と致しまして、市内に二つある公立医療センターが統合される事により医師や看護師等を含めた医療資源の効率的な運用が可能になること、二次救急の受け入れが求められていること、入院できる病院が必要となっていること、これは公立豊岡病院組合の平成24年度事業年報を見てみますと良く分かりますが、豊岡病院の平均在院日数が14.8日、和田山医療センターの平均在院日数が26.0日、また和田山医療センターの種類別平均在院日数を見てみますと療養は41.8日、一般は17.1日、トータルで平均在院日数が先程の26.0日となっております。つまり豊岡病院では手術は行われておりますが、その後の入院療養については和田山医療センターが非常に大きな役割を果たしており、今後においても入院できる施設(病院)が必要になっていること、また昭和42年開業の和田山医療センターが老朽化し今後に大規模な更新が必要になっていること、(仮称)朝来医療センターが今後の朝来市の地域医療を担う拠点施設となること、などが新病院建設の賛成理由であります。
そこで私は(仮称)朝来医療センターの建設を是とする立場から一般質問をしたいと思いますが、平成24年2月に取りまとめられた(仮称)朝来医療センター基本構想・基本計画(素案)の中でも特に重要な取り組みとして私が考えますのは、地域連携の取組みであります。その部分を朗読いたしますと、P8「4 地域連携 地域連携室(仮称)を設置して、診療所医師からスムーズな紹介患者の入院受け入れ、及び退院後の適切な逆紹介を行うための病診連携、専門的な治療が必要な患者を、高度専門医療を実施している医療機関(病院)への紹介や、高度専門治療を終えた患者の受け入れを円滑に行うための病病連携、在宅医療等に対応するためのケアマネージャーや朝来市の福祉部門等との連携に取り組む。」とされています。その考え方に私は全く共感するものであります。
私は医療とはそもそも理想を追い続け、在るべき姿を追及するものではないかと考えます。そこでは妥協や打算的な考え方をしてはいけないのだと思います。その上で最良の選択肢を選択する、それが医療の本質ではないかと考えます。ですから(仮称)朝来医療センターの建設に際しても、これからの朝来市の医療の在るべき姿を追及し、これからの朝来市の地域医療を確立させる努力をすべきであります。そしてその最良の選択肢が私は地域連携の取組み、病診連携・病病連携・地域連携ではないかと考えるのであります。
以上の理由から、私は(仮称)朝来医療センターの建設に際して朝来市として関係機関と協力しながら病診連携を強力に推進すべきと考えますが、市長のご見解を伺います。この質問は平成24年度6月定例会でも同様の趣旨で一般質問を行い、「議員ご指摘の、あるいはご提案の医療連携推進協議会といったようなものを立ち上げ、これらは当然のことながら取り組みとして考えなければならない問題なのかなと、このように思っておるところであります。」と答弁をされておられますから、その後の経過等も含めてご答弁をお願いします。
後の質問は申し合わせによりまして自席にてさせて頂きます。
2 (仮称)朝来医療センターの病診連携を推進するための支援ツールとして病診連携システム・医療情報共有システムが非常に有効であると考えるが、豊岡病院組合としてではなく朝来市として市内の地域医療連携のための支援ツールとしての導入に向けての検討をしてはどうか?
3 私が今後の朝来市の地域医療を考えますと、それは医療だけにとどまらず、介護や福祉といった分野との連携が今以上に必要になってきます。今後に建設をされます(仮称)朝来医療センターを朝来市の地域医療の拠点として、医師会との相互協力のもと、病診連携を推し進め、来たるべき平成25年ショックに備え、在宅医療も提供できる医療環境を整え、また救急医療の充実を図り、市民の誰しもが納得できる朝来市独自の地域医療を構築すべきであります。そのためには医療と福祉の垣根を越えて、医療と介護と福祉を有機的・包括的・総合的に結び付ける新しい地域医療の考え方や施策体系、各種団体との協力関係が必要になって参ります。そこで医療・介護・福祉を有機的・総合的に包括する構想や計画が必要になろうと考えますが、市長のご所見を伺います。
4 昨年6月の一般質問で学校の荒れについて質しましたが、その後の状況と、今後の取組みついて、教育長に伺います。
5 平成18年11月8日に朝来市補助金等検討委員会が市長に市単独の補助金等135件について提言を行ってから7年が経過を致しました。その間に多くの補助制度や助成制度が創設されておりますし、一定期間が経過した現在の補助金等の状況を把握するためにも、再度、補助金等検討委員会の諮問を受けるべきと考えるが、市長のご見解を問います。
6 今年度は竹田城ブームで色々とメディアに取り上げられ、朝来市の観光基本計画(素案)も策定されるなど、朝来市の観光元年と捉えても良いのではなかろうかと思います。そこで今後の朝来市の観光を考えますと、現在市内に四つあります観光協会の統合が必要であると私は考えます。観光は面的な連携が必要であり、相互利益関係が構築された時に最大の利益を創出できることは竹田城ブームで市内の観光関連事業だけではなく、その好影響が但馬全域に波及している事からも容易に理解する事ができるのでは思います。ですから朝来市の地域資源を最大限に観光に利用するためにも市内4つの観光協会の統合が必要であると考えますが、市長のご見解を伺います。
7 一昨年の6月議会で質問をさせて頂きましたコンビニ交付サービスでありますが、その際に私がお伝えしたとおりコンビニ交付サービスにセブンイレブン以外の新たなコンビニが参入し、平成25年12月末現在では、セブン-イレブン、ローソン、サークルKサンクス、ファミリーマートの四つのコンビニ事業者が参加しており、この朝来市でもサービス提供ができる環境となりました。そこでコンビニ交付サービスの実施時期はいつぐらいになるのかを伺います。
8 今年の年明け1月14日に産業建設常任委員会で産業連関表の勉強会が定量分析の専門家を招いて実施され、市内発条(ばね)産業や観光産業の重要性を今更ながらに数値として理解したところでありますが、その際にエネルギー産業の有効性も説明があったところであります。そういった意味でも、生野工業団地にあります東京応化工業の跡地にバイオマス発電施設の稼働が決定されたことは非常に明るく良いニュースであろうと思っています。また生野ダムの小水力発電事業も兵庫県や姫路市等との協議がなされておるようでありますから朗報を待つばかりであります。そこで私は再生可能エネルギーのベース電源になり得る地熱発電についても可能性を含めた適地調査をしてはどうかとご提案致しますが、市長のご所見を伺います。
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平成25年度3月定例会 一般質問原稿(案)
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