議案第90号 朝来市議会議員及び朝来市長の選挙における選挙運動費に関する条例の一部を改正する条例制定について
私は、反対の立場から討論します。
本議案は、公職選挙法施行令の一部を改正する政令が平成28年4月8日に施行されたことにより、選挙運動費用に関する公費負担の限度額が引き上げられた事に伴う条例整備となりますが、私が本会議質疑をして明らかになったのは市長選挙及び市議会議員選挙での負担実績が限度額を殆ど下回るという事実であります。また国の基準通りに改正していない自治体が県下には6団体あるという事も分かりました。つまり公費負担実績からは公費負担限度額を引き上げる必要がないという事であります。
そもそも、国や地方公共団体が候補者の選挙運動の費用を負担する制度の目的は、公費負担制度の実現によって、お金のかからない選挙、選挙運動の機会均等を図るものであります。
従いまして、選挙運動の機会均等は負担実績が現限度額を下回っておりますから本条例の改正は必要がないと言わざるを得ません。
また、限度額の引き上げに伴い、選挙運動費用が高騰する事は想像に難くありません。
以上の理由に因りまして、私、吉田しゅんぺいは議案第90号に反対を致します。